子供たちの鉛筆を握る力をチェックしたことはありますか?
直線や曲線ごとに、わたしたちは無意識に力の入れ具合を変えて字を書いているのですが、
持ち方や握り方、力の入れ具合で、手の疲れ方が変わってきます。
本屋さんや文房具屋さんで、
子供向けの迷路を辿る教材やドリルをよく見かけるのは、
鉛筆の使い方を鍛えて、字を書いても疲れにくい手を育てていくため
なのです。
新1年生や幼児でお勉強をされていて、
字がなかなか綺麗に書けない
大きな字を書き過ぎて小さく書けない
などの悩みがあったら鉛筆を見直してもいいかもしれません。
初めて持つなら三角鉛筆を
キャラクターが描いてある可愛い鉛筆の方が子供たちは好きかもしれませんが、
そういった鉛筆は丸いことが多いです。
親指、人差し指、中指の3点で支えて、しっかり力を入れて、正しい持ち方を練習します。
薄い筆圧では綺麗な字は書けません。
三角鉛筆で書き慣れてきたら、六角に移行しましょう。
丸い鉛筆は字を書き慣れていない子にとって、指を置く場所が定まらず、力が入りにくいのでお勧めできません。
最初は軸が太く短いものを
同じ3角鉛筆でも、
軸が細いと持ちにくい。
長すぎると扱いにくいので、力が入れにくい。
親がこれがいいと思って用意したものでも、
子供一人一人の鉛筆の持ち癖や筆圧は違います。
いくつか種類を用意して、使い比べをする方がいいでしょう。
自分の字を消しゴムで消せるか
筆圧極端に弱い子もいれば、すごく力強い子もいます。
力の抜きどころは字を書いていくうちに、自分で覚えていくと思いますが、
自分の書いた字を消しにくそうにしていたら、鉛筆の濃さを変える時かもしれません。
鉛筆を使い慣れないうちは6B。
慣れてきたら4B、
濁点のある字や言葉、文章を書き出したなら2B、
というふうに濃さや太さを意識して、お子さんの書いている字を見てみてください。
消しゴムも大人が使うとそうでもないですが、
子供にとっては慣れるまで使いにくアイテム。
今は低学年向けの力が入れにくくてもしっかり消せる消しゴムなどがあるので、探してみてください。
シンプルで気の散らないものを
学校によっては、筆箱や下敷きに柄が入っていないもの、
華美でないものを指定されることがあると思います。
別に柄が入ってたって良くない?
と思われる方も多いでしょう・・・が、お勉強に集中させるためには、
これも一つの手段だなぁと、幼児教室でいろんな子供たちを見ていて思います。
机に向かって勉強するには、
書いて消せるシンプルな道具があればそれでいいのですが
少し変わったロケット鉛筆、コロコロと動かして消しカスの掃除ができる消しゴム、
匂いがする消しゴムなど、楽しく可愛く面白いアイテムを持つと
子供はどうしても誰かに見せたくなる・・・!
みてみて〜これ〜!どこどこで買ってん!
うわ!え〜な〜!めっちゃかっこいい〜!
私のも見て〜!
家でこれをやるには別に問題ないのですが、
さぁお勉強するぞ!と限られた時間の中でこのやりとりがあるのって実は結構勿体無い。
これだけで時間のロスにもなりますし、周りの子の手も止まります。
はい準備しよ〜、鉛筆出すよ
の声かけから再度スタートになってしまいます。
華美なものが絶対ダメ!とは言いません。
子供たちのコミュニケーションや、
こういう文房具を通してのやりとりも否定はしません。
しかし、
子供の気が散ってしまうのは事実。
筆箱を開けて鉛筆を持ったら、さぁ、お勉強!モードに切り替えてほしい。
そのためにも、シンプルで気の散らない文房具を使った方がいいなと強く思い、
筆箱や鉛筆消しゴムはなるべくキャラクターのものは学校に持って行かないようにしています。
筆箱は低学年向けのものを
これも学校や先生の方針によるものが多いでしょうが、
私も、低学年向けの、鉛筆一本一本分けて収納できるものを強くお勧めします。
チャック式のポーチ型のものは、自己管理ができるようになってからで充分です。
一目でどこに赤鉛筆があるか、削れている鉛筆があるかがわかるだけでも、
先生や周りのテンポに遅れずに済むかが決まるなぁと思います。
はい赤鉛筆出して〜
ちょっとまってどこやろ??
こんなことで行動が遅れて、授業についていけなくなるのは勿体無い。
1年生のうちは先生も、道具の準備を待ってくれると思いますが、
だんだんとそうではなくなります。
そんな細かいことで、と思われるかもしれませんが、
そんな細かいことを練習できるのは、小学校低学年の間だけです。
まとめ
幼児のうちに鉛筆を使い慣れて、疲れにくい手にしておくと、
新1年生になってからの大変さが違います。
登下校、お勉強、運動、集団行動、それに日々の宿題・・・。
毎日楽しく学校に行ってほしい!
学校生活が始まったら、子供自身の体力と気持ちの勝負です。
私たち親が準備できるのは身の回りの持ち物や道具を整えて、しっかり食べさせることくらい。
持ち物の準備の一つとして、筆記用具も子供がしっかり使えるものを用意したいですね。
コメント